高齢者への詐欺電話には気を付けて!~実家にかかってきた不審な電話~
まさしく、今日の出来事です。
実家にいた午後、電話がかかってきました。
母は一人暮らしではありませんが、昼間は一人で過ごすことも多いです。
その為、母が電話を取ることが多く、しかも固定電話です。
固定電話が詐欺電話の温床ということは理解していましたが、携帯の操作もおぼつかないし、かといって留守電にも慣れてない為電話は通常の状態でした。
そこへ一本の電話がかかってきました。
母は別の部屋にいた為、私が取りました。
すると…。
「こんにちは!!! そちらに要らなくなった靴はございませんか?」
やたらハイテンションで、甲高い声の女性が親しげに尋ねてきました。
あ・・・これって勧誘だ。
そう感じた私は即答しました。
「ありません!!!」
たいていの勧誘電話はここで切れます。
ところが相手は構わずこう続けます。
「今、古いものを処分し、査定して買い取るというシステムをご案内しています。お宅に眠っている要らなくなった靴やバックなどございましたらお引き取り致します」
「ありません!!!」
まるで自動応答システムのようにこちらの言葉に構わず立て続けにしゃべりまくる女性。
これは普通ではない( ゚Д゚)
「お得に買い取らせていただきますので…」
「ありません!!!」
「先ほど応対された方は草履ならあるとおっしゃいましたけど?」
まさか・・・また答えちゃったのかなぁ・・・(-_-;)???
母は高齢者です。
高齢者は、電話応対は丁寧にするものと思っています。
電話で知らない人に尋ねられた事をいちいち答えちゃってる場合がよくあるのです。
つまり、疑わない・・・。
実は数カ月前にこんな事がありました。
母が一人でいた平日の昼間、「郵便局です」と言って一本の電話がかかってきました。
ま、時々こんな電話は本当にあります。
電話の内容は
「ご主人の預金が通帳に残っておりますが」
と言われたようなのです。
数年前に父は他界していましたので、あら忘れてたのかした?と思ったようです。
私はたまたま用事があり実家に立ち寄ったのでこの話を聞きつけました。
何だか怪しい予感・・・。
「とりあえず、郵便局に電話して聞いてみないと、本当の話かわからないよ」
と伝えました。
そこで母は早速郵便局へ行ってくると言って出かけていきました。
ところがそんなものは無く、誰が電話したのかわかりませんでした。
それから1週間。
近所で顔見知りの一人暮らし高齢女性Yさんが大変なことになったと聞きつけて来ました。
やはりYさんの家にも1本の電話がかかってきて、ウチと同じように
預金が郵便局にあるからといわれたらしいのです。
しかも、カードと通帳を家まで取りに来て、暗証番号まで教えてしまったらしいのです。
通帳の中には100万近く入っていたそうです(>_<)
もちろんまるごと持っていかれ、お金は戻ってこず、犯人も捕まらずだそうです。
まさか、自分のこんな身近なところでテレビでやってるような詐欺電話がかかってくるとは!!!
「怖いわねぇ・・・」
母にとっては現実的な教訓となったようです。
けれども、電話の応対は相変わらずできちんと応対して電話を切るというスタンスは崩れません。
やはり、相手が上手いこと話を長引かせ、電話を切らせないからなのです。
話を戻しますが、かかってきた勧誘らしい電話に私はこう答えました。
「それじゃあ、きっとボケちゃってそんなこと言ったんでしょう」
すると相手は
「いいえ、ボケてなんかいらっしゃいません」
な・な・な・なんであんたさんにわかるんですか???
おかしな展開になってきたこのやり取り。
「草履があるとおっしゃいましたので、ご案内しているんです」
「結構です!!!」
「お得に査定して買い取らせて頂きますので」
エンドレスなやり取りに普段は怒らない私もイライラして来ました。
「もう電話して来ないで下さい!」
と伝えると相手の女性は平然と
「また電話を差し上げます!」
もう何を言っても相手はまるで聞いてくれない。
そこで、ひと言。
「いい加減、警察呼びますよ!!!」
「どうぞお呼びください!」
「だったら会社名を――」
ガチャン!!!
こうして電話は切られました(+o+)
この電話の目的は何だったのでしょうか?
私はこう推理しました。
要らない靴や服を査定して買い取ると言いながら、住所を聞き出し家に来て上がり込みます。
他にアクセサリーは無いかと尋ね、出させると主に金(今は価格が急上昇しているので)が無いかを探り、安い値段で買い取るという手法です。
やはり、高齢者の固定電話には気をつけなくてはいけません!!!
日頃のこまめな見守りと、コミュニケーションが重要ですよね( ;∀;)